バスソルトとは？効果、使用方法、注意点、入浴剤との違いやおススメのバスソルトについて解説

2022年10月13日2024年11月26日

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近年、お風呂の湯舟に入る方はどれくらいでしょうか。最近は、シャワーだけの方や入浴を好まない方も増えているのではないでしょうか。また、寒くなる時期には湯舟に入るけど、暑い時期には湯舟に入らない方も増えていると思います。

私は、お風呂時間はさっと済ませたいタイプです。しかし、湯舟に入ることは体にとっていいことがたくさんです。普通に入るのではなく、バスソルトを使うともっと湯舟に入る効果があるんです。

そこで本記事ではバスソルトについてご紹介します。今晩からバスソルトを使用し湯舟に入りたくなりますよ。

バスソルト

バスソルトとは、入浴時に湯船に加えることでリラックス効果やスキンケア効果を得られる入浴用の塩です。本物の塩や、人工的に作られた成分を含む製品があり、さまざまな香りや効果を楽しむことができます。

バスソルト（入浴用塩）の起源は古代にさかのぼります。塩が持つ浄化作用や健康効果は、古代エジプトやギリシャ、ローマなどで知られており、これらの文化で入浴や治療に使われていました。

主な起源と歴史

古代エジプト
- クレオパトラが死海の塩を美容と健康のために使用していた記録があります。死海の塩は、特に豊富なミネラルを含み、肌の保湿や浄化に役立つとされました。
古代ギリシャとローマ
- ギリシャでは医師ヒポクラテスが塩水を治療に活用。ローマでは公共浴場（テルマエ）で、リラックスや治癒の目的で塩が使われました。
近代の発展
- 19世紀、バスソルトとしての商業製品がヨーロッパで登場。特にイギリスのエプソム塩（硫酸マグネシウム）は、筋肉疲労を和らげる効果で人気を博しました。

バスソルトの種類

1. 天然塩ベースのバスソルト

自然由来の塩を主成分とし、ミネラルが豊富で肌や体への効果が期待されます。

死海の塩（デッドシーソルト）
- イスラエルやヨルダンの死海から採取された塩。マグネシウムやカリウムなどのミネラルが豊富で、肌の浄化や保湿に効果的。
ヒマラヤ岩塩
- ヒマラヤ山脈で採れるピンク色の塩。鉄分を含み、デトックスやリラックス効果が高いとされます。
海塩（シーソルト）
- 海水から作られる塩。発汗を促し、体を温めます。

2. 硫酸マグネシウム（エプソムソルト）

科学的には塩ではなく、硫酸マグネシウムの結晶。イギリスにあるエプソム地方で発見されたのがはじまりであり、見た目が塩にそっくりだったことから、この名前がつけられたと考えられています。海水から採取できるミネラルの一種である、硫酸マグネシウムが主成分であり、無味無臭かつ刺激が少ないことが特長です。筋肉の緊張を緩和し、疲労回復やリラックス効果が期待されます。スポーツ後や筋肉痛があるときにおすすめ。

エプソムソルトは強い香りが苦手な方や小さい子供がいる家庭に向いているといえます。

バスソルトの効果

主にその成分によって異なりますが、入浴によるリラックス効果と体調改善が期待できます。

1. リラックス効果

香り
エッセンシャルオイルやハーブが配合されたバスソルトは、リラックス効果やストレス軽減に役立ちます。特にラベンダーやローズの香りは鎮静作用が高いです。
温浴効果
塩が加わることで水温が保たれやすくなり、体を効率的に温めて副交感神経を活性化。心身がリラックスします。

2. 美容効果

保湿
天然塩に含まれるミネラルが肌の水分を補い、しっとりした肌を保ちます。
角質ケア
塩粒の軽い研磨作用で、古い角質を取り除き、肌を滑らかにします。
デトックス
発汗を促し、老廃物の排出を助けます。ミネラル成分が代謝を高め、肌を活性化します。

3. 疲労回復効果

筋肉の緊張を和らげる
硫酸マグネシウム（エプソムソルト）は、筋肉痛やこりの緩和に効果的です。運動後や長時間のデスクワークでの疲労回復に役立ちます。
血行促進
温浴効果で血行が改善され、冷え性やむくみの改善につながります。

4. 体調改善

肩こりや腰痛の緩和
お湯に塩が加わることで浮力が高まり、体の負担が軽減。さらに温浴効果で痛みが和らぎます。
冷え性対策
塩の保温作用とミネラル成分が体を芯から温め、冷えを改善します。
リフレッシュ
柑橘系の香りやハーブ配合のバスソルトは、気分をリフレッシュさせてくれます。

5. 肌トラブルの緩和

肌の浄化
天然塩に含まれるマグネシウムやカルシウムが、肌のバランスを整え、ニキビや肌荒れの改善を助けます。
抗菌作用
ティーツリーやユーカリを含むバスソルトは、肌の炎症やトラブルを鎮める抗菌作用があります。

6. 精神面への効果

ストレス解消
お気に入りの香りのバスソルトを使うことで、ストレスから解放されやすくなります。
睡眠の質向上
就寝前にバスソルトで入浴すると、体が温まりリラックスするため、眠りの質が向上します。

使用方法

浴槽に湯を張る。（38度から40度くらい）
バスソルトを適量加え、よくかき混ぜる。
入浴しながら香りや効果を楽しむ（～20分がおすすめ）。

手軽にスパのような体験ができるアイテムとして人気です！

バスソルト使用時の注意点

バスソルトを安全かつ効果的に使うためには、以下の注意点を守ることが大切です。

1. 肌や体への影響に関する注意

敏感肌やアレルギー体質の方
初めて使用する場合は、成分を確認し、目立たない部分（腕の内側など）でパッチテストを行いましょう。
刺激の強い成分に注意
香りの強いエッセンシャルオイルやスパイス（シナモンやジンジャーなど）を含むバスソルトは、肌を刺激する可能性があります。
乾燥肌の場合
塩分が高いものは肌が乾燥する場合があります。使用後はボディクリームやオイルで保湿をしましょう。

2. 使用量に関する注意

適量を守る
製品ごとの使用量を確認し、多く入れすぎないようにしましょう。過剰に使用すると、肌トラブルや塩分の影響で浴槽に負担をかけることがあります。
長時間の入浴を避ける
入浴は15〜20分程度が目安。長時間の入浴は、体に負担をかけたり、肌が乾燥する原因となることがあります。

3. 特定の状況での注意

妊娠中
一部のエッセンシャルオイル（ローズマリー、ジャスミンなど）は妊娠中の使用を避けるべきとされています。成分表示を確認し、医師に相談するのが安全です。
体調が悪い、治療中の病気がある場合
高熱、極度の疲労、心臓病、血圧異常などの症状があるときは、バスソルトを使った入浴を避けましょう。
食後すぐ、飲酒後

　のぼせやめまいを引き起こします。　

4. 使用後のケア

保湿を忘れない
ミネラル成分は肌を整えますが、入浴後は乾燥しやすい状態になるため、クリームやオイルで保湿ケアを行いましょう。

5. 浴槽への影響

金属製浴槽の使用に注意
塩分が金属を腐食させる可能性があります。使用後は浴槽をよく洗い流し、水分を拭き取っておきましょう。

エプソムソルトは、いわゆる硫酸マグネシウムという成分がメインであり、塩類ではないため金属を痛ませることはありません。

追い焚き機能への影響
塩分やオイルが循環式の風呂釜や配管に影響を与える可能性があるため、製品表示を確認し、使用後は十分にすすぎ洗いを行いましょう。

6. 子どもへの使用

子どもには専用製品を
大人用のバスソルトは成分が強い場合があるため、子ども用や無添加の製品を選びましょう。

7. 保存に関する注意

湿気に注意
バスソルトは湿気を吸収しやすいため、使用後は密閉容器に保存し、直射日光や高温多湿を避けましょう。
使用期限を守る
天然成分が含まれる場合、劣化が早いことがあります。開封後は早めに使い切ることが推奨されます。

バスソルトを正しく使用すれば、リラックス効果や美容効果を最大限に引き出せます。ただし、自分の肌や体調、使用環境に合わせて注意点を守ることが大切です！

入浴剤とバスソルトの違い

バスソルトは入浴剤の一種ですが、入浴剤とバスソルトは配合されてる成分に違いがあります。

1. 主成分

入浴剤
- 主に人工的に作られた成分を含みます。炭酸ガス、保湿成分（ヒアルロン酸、セラミド）、発泡剤などが多く使われ、肌ケアやリラックス効果を高めるように調整されています。
- 例: バブ、温泉の素など。
バスソルト
- 塩（天然塩や人工的なミネラル塩）が主成分。死海の塩やヒマラヤ岩塩などの天然素材を使用していることが多く、体を温めたり、肌を浄化したりする効果があります。

2. 効果・目的

入浴剤
- 温浴効果の向上や肌への潤いを重視。炭酸ガスで血行促進や、香りでリラクゼーションを提供。
- 香りや色の種類が多く、エンターテインメント性も高い。
バスソルト
- ミネラル補給やデトックス効果を目的とすることが多い。自然派志向の人に人気。
- 汗をかきやすくしたり、肌を柔らかくする効果が期待されます。